本来、カバーと帯は
できるだけ一緒に考えたいと思っています。
できるだけ一緒に考えたいと思っています。
書店で平積みされる時は、
基本的に帯が巻かれた状態で
本を見てもらうことになります。
基本的に帯が巻かれた状態で
本を見てもらうことになります。
そのため、
カバーと帯を別々のものとして考えるというより、
帯を含めた状態で
一冊の見え方を考えています。
カバーと帯を別々のものとして考えるというより、
帯を含めた状態で
一冊の見え方を考えています。
ただ実際の制作では、
ラフ案を提出する段階で
帯の原稿がまだ揃っていないことも少なくありません。
ラフ案を提出する段階で
帯の原稿がまだ揃っていないことも少なくありません。
その場合は、
仮の文字を入れながら
帯の色や雰囲気をつくり、
カバーと合わせてラフを制作します。
仮の文字を入れながら
帯の色や雰囲気をつくり、
カバーと合わせてラフを制作します。
その後、
カバーの方向性が決まり、
実際の帯原稿をいただいてから、
カバーの方向性が決まり、
実際の帯原稿をいただいてから、
文字量や内容に合わせて
色や文字の大きさ、配置などを
改めて調整していきます。
色や文字の大きさ、配置などを
改めて調整していきます。
帯に入る文言の量や色によって、
カバーの見え方も変わります。
カバーの見え方も変わります。
そのため、
やはりカバーと帯は
セットで考えるのが理想だと思っています。
やはりカバーと帯は
セットで考えるのが理想だと思っています。
一方で、
帯は広告でもあります。
帯は広告でもあります。
カバーときれいにつながっていることだけを
優先するのではなく、
優先するのではなく、
読者の方に
その本の内容や魅力を伝え、
手に取るきっかけをつくる役割も
意識して制作しています。
その本の内容や魅力を伝え、
手に取るきっかけをつくる役割も
意識して制作しています。
以前、
カバーのメインタイトルよりも
帯のメインコピーをかなり大きくしたことがあります。
カバーのメインタイトルよりも
帯のメインコピーをかなり大きくしたことがあります。
その本では、
帯の言葉を強く見せることが
内容を伝えるうえで効果的だと考えたためです。
帯の言葉を強く見せることが
内容を伝えるうえで効果的だと考えたためです。
その案は採用され、
結果としてその本は
多くの方に手に取っていただきました。
結果としてその本は
多くの方に手に取っていただきました。
もちろん、
帯のデザインだけが
その理由だとは考えていません。
帯のデザインだけが
その理由だとは考えていません。
ただ、
当時、編集者の方から
当時、編集者の方から
カバーのメインタイトルよりも
帯のコピーをここまで大きく見せることは
あまりなかった、
帯のコピーをここまで大きく見せることは
あまりなかった、
というお話を伺ったことが
印象に残っています。
印象に残っています。
以前のビジネス書では、
タイトルや帯コピーの大きさ、
色、強調する順番などに、
タイトルや帯コピーの大きさ、
色、強調する順番などに、
ある程度共通した見せ方が
あったように思います。
あったように思います。
そこから大きく外れた案よりも、
比較的オーソドックスな案が
選ばれることも多くありました。
比較的オーソドックスな案が
選ばれることも多くありました。
ただ、
大切なのは決まった形に合わせることではなく、
大切なのは決まった形に合わせることではなく、
その本では
何を一番に伝える必要があるのかを
考えることだと思っています。
何を一番に伝える必要があるのかを
考えることだと思っています。
本は、
動画のように動きません。
動画のように動きません。
音声で内容を説明することもできません。
限られたカバーと帯の中で、
何の本なのか、
どのような内容なのか、
読んでみたいと思ってもらえるか。
どのような内容なのか、
読んでみたいと思ってもらえるか。
文字とビジュアルを使って、
できるだけ短い時間で
伝える必要があります。
できるだけ短い時間で
伝える必要があります。
そのため、
帯に情報が多く入る場合も、
帯に情報が多く入る場合も、
すべてを同じように
大きく見せるわけではありません。
大きく見せるわけではありません。
まず、
何を一番に見せたいのかを考えます。
何を一番に見せたいのかを考えます。
大きく視線が行くものは
一つか二つ程度に絞り、
一つか二つ程度に絞り、
それ以外の情報は
文字の大きさや色などで強弱をつけながら
全体を整理していきます。
文字の大きさや色などで強弱をつけながら
全体を整理していきます。
帯の色については、
最近はカバーと同系色にしたり、
全体の雰囲気を合わせたりすることも
多くあります。
最近はカバーと同系色にしたり、
全体の雰囲気を合わせたりすることも
多くあります。
帯も含めて
表紙全体のイメージをつくるためです。
表紙全体のイメージをつくるためです。
ただ、
これも本によって変わります。
これも本によって変わります。
例えば文庫本のような
小さな判型の場合は、
小さな判型の場合は、
書店でほかの本に埋もれないように、
帯を少し強く見せることもあります。
帯を少し強く見せることもあります。
また、
帯を外した時にも、
カバーだけで成立することは
大切だと考えています。
帯を外した時にも、
カバーだけで成立することは
大切だと考えています。
だからといって、
帯で隠れるカバーの下部に
必ず何かを入れるわけではありません。
帯で隠れるカバーの下部に
必ず何かを入れるわけではありません。
何もない空間が、
タイトルやほかの要素を見せるための
余白になっていることもあります。
タイトルやほかの要素を見せるための
余白になっていることもあります。
そして意外に難しいのが、
帯の原稿がとても少ない場合です。
帯の原稿がとても少ない場合です。
情報量が少ない方が
レイアウトしやすそうに思えますが、
レイアウトしやすそうに思えますが、
専門書や実務書などでは、
ある程度高さのある帯に
短い一文だけを大きく配置すると、
ある程度高さのある帯に
短い一文だけを大きく配置すると、
その言葉だけが強く見えすぎてしまうことがあります。
限られた言葉をどう見せながら、
帯全体として成立させるのか。
帯全体として成立させるのか。
情報が多い時とは
また違った難しさがあります。
また違った難しさがあります。
カバーと帯を一緒に考えること。
そして、
一体感だけを求めるのではなく、
一体感だけを求めるのではなく、
帯が持つ広告としての役割も
きちんと残すこと。
きちんと残すこと。
その両方のバランスを考えながら、
一冊の本として
読者の方にどう見えるのかを意識して
デザインしています。
一冊の本として
読者の方にどう見えるのかを意識して
デザインしています。
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