装丁ラフの中でも、
特に気を使うことが多いのがタイトル組です。
ラフ制作では、
最初にモチーフ探しから入ることもありますが、
文字組から始めることも多くあります。
まず、実際のタイトルをIllustratorに打ち込み、
複製しながらさまざまな書体を試していきます。
実際のタイトルを使うのは、
タイトルごとに文字の構成や文字数がかなり違うためです。
文字数が多いものもあれば、
短いタイトルもあり、
漢字が多いタイトルもあれば、
ひらがなが多いタイトル、
カタカナや数字、英語が入るタイトルもあります。
そのため、
「この本では合う」
「この本では合わない」
ということがよく起きます。
例えば、
本来はかっちりした印象にしたい場合でも、
ひらがなが多いタイトルだと、
書体によっては柔らかく、
かわいく見えすぎることがあります。
逆に、
硬い書体を選びすぎると、
読みにくさが出る場合もあります。
タイトルを見た瞬間に、
「今回は難しそうだな」
と感じることもあれば、
逆にすぐ方向性が浮かぶこともあります。
タイトルによって、
できるデザインの幅や方向はかなり変わります。
なので、
まず実際のタイトルで試しながら、
どの方向が合うかを探していきます。
ただ、いろいろ試していく中で、
実際に使う書体は、
少しずつ絞られてくることも多くあります。
フォルムのバランスが良かったり、
漢字・ひらがな・英数字を組んだ時に安定感があったり、
実際のタイトルで組んだ時にきれいに見える書体は、
やはり繰り返し使うことが多くなります。
一見すると近い書体でも、
実際にタイトルとして組むと、
微妙な重心や線の表情で印象がかなり変わるため、
最終的にはかなり細かく見ながら選んでいます。


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