専門書のブックデザインでは、
なるべく余白を多く作ることを意識しています。
タイトルやサブタイトル、
読者に最初に見てもらいたい情報へ、
自然に視線が向かうようにしたいためです。
余白というと、
白い空間をイメージされることが多いかもしれません。
ただ、
私の場合は、
背景に使用する写真やモチーフを選ぶ段階から、
余白を探しています。
背景全面に使用する写真でも、
タイトルまわりに綺麗な空間が確保できるものを選ぶことがあります。
理想的な画像が見つからない場合は、
トリミングや拡大を行いながら、
バランスの良い余白が作れるよう調整します。
専門書や実務書では、
情報量が多くなることも少なくありません。
そのため、
要素を増やすことよりも、
まず整理することを優先しています。
タイトルまわりも、
できるだけすっきりと見せるように構成しています。
ただ、
余白を整理しても、
タイトルが埋もれてしまうことがあります。
そのような場合は、
タイトルの近くに小さな要素を配置し、
自然に視線が向かうよう調整することもあります。
また、
英文を装飾的な要素として使用することもあります。
これは単なる飾りではなく、
デザイン全体の雰囲気や信頼感を整えるための要素として考えています。
色や大きさ、
配置のバランスによっては、
悪目立ちすることなく、
格調や親しみやすさを加えることができます。
使用する書体によっても、
印象は大きく変わります。
専門書らしい落ち着きや信頼感を重視するのか、
少し柔らかさを持たせるのかによって、
選ぶ書体や組み方も変わってきます。
余白、
文字、
写真、
モチーフ、
色、
書体。
それぞれの要素を整理しながら、
視線の流れや雰囲気、
信頼感をつくっていく。
派手さよりも、
内容が自然に伝わること。
それが専門書のブックデザインで大切にしていることのひとつです。
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