本の表紙には、
タイトルだけではなく、
著者名、
帯、
監修者名、
シリーズ名など、
さまざまな情報が入ることがあります。
ただ、
すべてを同じ強さで見せても、
結局どこを見れば良いのかわからなくなってしまいます。
本づくりでは、
編集者様、
営業部様、
著者様など、
さまざまな立場の方が関わります。
それぞれ大切にしたい部分があり、
結果として、
情報量が増えることがあります。
もちろん、
どれも本にとって大切な情報です。
ただ、
すべてを同じ強さで見せようとすると、
余白が少なくなり、
視線の流れが複雑になることがあります。
そうなると、
どこから読めば良いのかわかりにくくなったり、
本の内容が伝わるまでに時間がかかってしまうことがあります。
一概には言えませんが、
タイトル、
サブタイトル、
キャッチコピー、
著者名、
というように、
ある程度順番を意識しながら整理した方が、
伝わりやすいことが多いと感じています。
そのため、
修正で
「もう少し大きく」
「もう少し強く」
というご要望をいただいた場合でも、
単純に大きくするだけではなく、
視認性や視線の流れを見ながら調整しています。
それは、
デザインの好みや見た目のためというよりも、
何の本なのかをできるだけ早く伝えるためです。
もちろん、
修正に対応しないということではありません。
いただいたご要望を反映しながら、
どこを強くし、
どこを少し抑えるのか。
そのバランスを考えることも、
装丁の仕事の一つだと思っています。
関連する実務ノート
Back to Top