ブックデザインでは、
一つひとつの判断に責任があると思っています。
そのため、
実際に手を動かしている時間よりも、
考えている時間の方が長いことがあります。
Macに向かってデザインをしている時だけではなく、
食事中や片付けをしている時、
掃除をしている時など、
進行中の案件がふと頭に浮かぶことも少なくありません。
文字だけで構成するデザインの場合は、
実際に文字を組みながら調整する時間が比較的多くなります。
一方で、
写真やイラストなどのモチーフを使う場合は、
どのような表現がその本に合うのかを考える時間が長くなります。
写真が良いのか。
イラストが良いのか。
イラストなら、
線画なのか、
フルカラーなのか。
そうしたことを頭の中で整理しながら進めています。
もちろん、
素材サイトを見ながら新しい発見をすることもあります。
ただ、
何も考えずに探し始めるより、
ある程度方向性を整理してから探した方が、
その本に合うモチーフに出会いやすいと感じています。
制作では、
先にタイトルを組み、
その後にモチーフを合わせることも多くあります。
ただ、
実際にモチーフを配置すると、
文字だけの時とは印象が変わるため、
タイトルの位置や大きさを組み直すことも少なくありません。
場合によっては、
レイアウト全体を見直すこともあります。
以前は、
ラフ案が完成した時点で提出することもありました。
ただ最近は、
なるべく前日に完成させ、
翌朝もう一度見直すようにしています。
一晩置くことで、
制作中には気付かなかったことが見えたり、
別の案が浮かんだりすることがあります。
制作中は、
どうしても一つの考え方に集中しやすくなります。
少し時間を置くことで、
違う視点から見直せることも多くあります。
また、
複数の案件が進行している時は、
一冊ずつ完成させるのではなく、
何冊かを少しずつ進めています。
30分から1時間ほど集中したら、
別の案件へ移る。
それを数日かけて繰り返しながら、
少しずつ考えを深めていきます。
すぐに答えが見つかることもありますが、
時間をかけることで見えてくることもあります。
一つひとつの判断には、
読者の方へ内容を正しく伝える役割があります。
だからこそ、
できる限り考え、
試行錯誤を重ねながら、
自分の中で納得できるところまで向き合いたいと思っています。
それも、
ブックデザインに携わる者としての責任の一つだと考えています。
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